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「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 (角川文庫)」を読みました!!! [今読んでいる本]

「黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 (角川文庫)」を読みました!!!

黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 (角川文庫)

黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続 (角川文庫)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/06/10
  • メディア: 文庫


17歳のおちかは、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せていた。
実家の宿場で起こったある事件をきっかけに、そこにはいられなくなったのだ。

ふさぎこんだおちかに、叔父、伊兵衛は不思議なことを話に来るお客の相手をまかせる。
一度にひとりずつ、百物語を集めるのだ。
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過去と向き合い決着をつけることができたおちか。そのおちかがとうとう貸本屋「瓢箪古堂」の若旦那・勘一のもとへお嫁に行くことになった。
しかし、百物語は終わらない。
今宵から黒白の間の聞き手は伊兵衛の次男・富次郎
跡取りではないから「小旦那」と自称する、気さくな優しいおちかの従兄妹、富次郎。
百物語の守り役となったお勝とともに百物語を続ける。

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百物語の続き、第6巻です!!
待ってました!!!
本当に、本当に、大好きなシリーズなのです。
何回読んでもいいっていう本なのです!

聞き手が変わってからの初めての本・・・
そう思うと、自らも傷を抱えたおちかが聞き手であることがすっごく大事だったんだな・・ってしみじみ考えちゃいました。
つまり聞き手の変更に不安がありました(笑)

でもやっぱり百物語は面白かったんですけど!(笑)
しかしこの1冊を通して思うのは富次郎の様子見の巻って感じ(笑)
こう、おちかと違って富次郎は闇を抱えているわけではないし、百物語がメインのメインって感じ。だからかハラハラする感じもおちかの時とは違うし、まだあっさりな印象。
あ、百物語の内容が怖かったからあっさりな本ってわけじゃないけど!

これから、富次郎はどうなるのか、百物語はどうなるのか、気になる~


今回はやっぱり題名にもある「黒武御神火御殿」がボリュームと、内容で印象強い!
最初なんて読むんだろうって思ってたけど、最後まで読んだらその言葉の意味がすべてわかっては~って納得する。
しかも最後に富次郎が白い半紙に書くもの。
題名としてこれにふさわしいものはない!って感じでした!

当時弾圧されていた「耶蘇教」も関わる話。
それをうけての三島屋の面々のうろたえようが江戸時代ってのが改めて実感できて興味深かったです。
生き残った語り手ともう一人の絆も最後にじんわりしました。

あとおちかがちらっと出てきて・・めっちゃ幸せそうなんだけど、この物語とはもう「外の人」って感じがしてちょっと寂しかったです・・・


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