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「書店ガール 3 (PHP文芸文庫)」を読みました♪ [今読んでいる本]

「書店ガール 3 (PHP文芸文庫)」を読みました[ぴかぴか(新しい)]


書店ガール 3 (PHP文芸文庫)

書店ガール 3 (PHP文芸文庫)

  • 作者: 碧野 圭
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/05/10
  • メディア: 文庫




ペガサス書房から吉祥寺に出店する大手書店チェーンに転職を果たした理子と亜紀。
理不尽な男社会だったペガサス書房とはちがい、理子は吉祥寺支店の店長という待遇で亜紀もいきいきとして働いていた。

理子はエリア・マネージャーに昇格。東日本全体の店を担当することになった。
新たに傘下に加わった仙台の店に来ていた。
震災から2年半たっているが、まだ強く考えさせられる地だった。

一方亜紀は、産休から吉祥寺店に復帰。
だが慣れた文芸担当ではなく、まったく知らない経済書担当となり、苦戦していた。


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今回は本の裏を観て、震災のことに触れていたため、作品自体が今までの2巻と全然違うものになっているかも・・・と思っちゃっていました。

でもそんなことない、書店ガールらしいリアルな現代を見せてもらいました!
ホッとした!
東北の人たちと、他県の人間の温度の違い、そういうものも理子の視点からちゃんと描かれていたから白々しくなく、すっと読めました。
白々しい感じになるのが一番嫌だった。
テレビに映せないこともあったとわかっていたけどそういうのもしっかり描かれていて、純粋にそうだったんだとか思った。
何より、本好きだけど、ぜんぜんわかってなかった震災の時の本屋や図書館の事情。
そういうのもリアルだった。

それだけじゃなくて、亜紀のワーキングマザーの話もリアルだった。
確かに小さい子供さんをもつお母さんは現場で働くのは大変だろう。
でも急に休まれてフォローする同僚も大変だろう。残業もできないだろうし、かといって仕事が減るわけじゃないから、誰かが必ずする必要がある。
でも何年か仕事を離れたら、そのあと仕事に復帰するのはもっと難しいと思う。
女性ばっかりが面倒を見る負担を背負うとそうなるよね。

書店としての問題だけじゃなくて、震災とワーキングマザーと、いろいろ詰め込まれた本だった!
いろいろ詰め込まれていたのに、最初と最後のエピソードがしっかりつながっていたのにもびっくりしました。
こういう締め方か~と感心した。

あと、今回はあとがきも、そうそうそういうところが好きなんだよな~って共感してしまった。

次の巻も出るといいな・・・!!







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