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「銀二貫(幻冬舎時代小説文庫)」を読みました! [今読んでいる本]

「銀二貫(幻冬舎時代小説文庫)」を読みました!

大好きな時代小説「みおつくし料理帖」シリーズの作者さん、高田郁さん!
私、作者さんの名前とかあんまり憶えない人なんですが、さすがに面白いものが多くて、覚えましたよ[黒ハート]
その方の本ということで読んでみることに!

しかもこれ、NHKでドラマ化されてましたよね。
途中から見てました。


銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/08/05
  • メディア: 文庫



大阪天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を殺され、自身も殺されそうになっていた息子の鶴之助を、仇討の相手から「銀二貫」で助け出した。
それは大火で焼失した天満宮再建のためのお金だった。

身よりも亡くなった鶴之助は武士の身分と名を捨て、新しい名「松吉」で商人として生きていくことになった。

信心深いゆえに「「銀二貫」のことでつらく当たる番頭・善次郎や、
同じ丁稚の梅吉。
取引先の料理屋、嘉平と娘の真帆。

いろいろな人と関わり、助けられ、商人として人として苦労しながら成長する松吉の話。

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ドラマを先に観てしまっていたので、ストーリーわかっちゃってるな~と思いながら読んでましたが・・・そんなことなかった!

やっぱりドラマはドラマ性を作り出すために、ちょっとご都合主義に進んだり、新キャラ登場させたりして、かなり脚色されていたみたい。

小説のほうは、本当にキャラたちの生活に密着して誠実に描かれていて、本当に松吉や周りのキャラの一生を観ている感じ。
長い年数が描かれているから、キャラたちの少しずつの変化も分かってそこにまた感動する。
善次郎との信頼関係とか!

善次郎がつらく当たるほどの信心深さとか、その当時の考え方とか、当時の火事とはどういうものか、いろいろ細かに調べてあって、そういうの本当に面白い。
昔は火事がたくさんあったんだな、とか。火事は火元になっただけで大罪になると。
江戸時代では火事は現代以上に被害が大きくなるってことか。そりゃそうだな、木造で、消火方法も限られていて、しかも焼けてしまったら保険とかあるわけじゃないから全財産消失とか。

そういう時代背景もいろいろあって、面白かった。

どこが面白い!!っていうのは難しい!!
全体を通したストーリーとか、全部面白いんだ!

高田郁さんの本は上質な物語ですっごく大好きです!
また別の本買おうかな。

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