新潮文庫「僕僕先生」を読みました。 [今読んでいる本]
時代は中国唐代。
仕事をもたず、昼寝をしたり庭でぼ~と過ごしたりと、毎日を無気力気味に生活している青年「王弁(おうべん)」。
その王弁が道教好きの父親に命じられて、黄土山の仙人に酒をもっていくことから物語が動き出します。
「名乗っておかねばならない。姓は僕、字は僕、字はそうだな、野人とでもしておくか。」
そんなふうに話す仙人は、長いひげを生やしていることもなく、おじいさんでもなく、美しい少女だったのです。
それで僕僕(ぼくぼく)先生なんですが、美少女ということで王弁が恋心を抱いてしまったりと、ほのぼのとほほえましい話でした。
王弁が僕僕と一緒の旅を通して、生きることへの意欲や、自分の仕事を見つけていく姿などが、とても好感がもてました。
そんなふうに書くと固いイメージを受けられるかもしれませんが、旅といっても自由気ままな旅で修業の旅のようにガチガチに固いものではありません。その自由な旅の中で、僕僕の仙人仲間や史実に出てくるようなキャラクターと関わり、ちょっとした事件にいくつも遭遇しているうちに、王弁自身が努力をしたり失敗したりしながらしぜんと成長していく姿が、笑いありの力の抜けた感じで描かれているんです!!
プラス王弁の僕僕への恋心の行方も気になります!
文章がとても読みやすいこともあって、ストーリーを集中して楽しめた感じがします♪
もうすでに続きである2巻3巻も発売されていて、すぐ読みたいですが、2・3巻はまだ文庫化していないんです・・・!文庫化を待つか、でも早く読みたいし・・・もう買ってしまうか・・・迷ってしまいます^^;
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