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「あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (時代小説文庫)」を読みました♪ [今読んでいる本]

「あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (時代小説文庫)」を読みました♪

あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)

あんの青春 春を待つころ お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-4 時代小説文庫)

  • 作者: 柴田よしき
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2020/06/15
  • メディア: 文庫


黒船が来航し、江戸時代も終わりのころ。
品川宿の老舗宿屋「紅屋」でお勝手女中として働く、やす(あんという呼び名はのちのち出てくる)
やすは優れた嗅覚と味覚をもち、料理への情熱と才覚をもっていた。
父親に売られたやすだが、いずれは料理人として生きていきたいと心の奥底で思っていた。

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安政の大地震から二か月たち、紅屋にもいつもの風景が戻りつつあった。
やすはもうすぐ見習いから正式なお勝手女中になれる。
給金がもらえる立場だ。

やすのたった一人の仲良しさん、旅籠屋「百足屋」のお嬢さん「お小夜さま」
江戸のまちで出会った薩摩出身らしい不思議な女性「おあつさん」
女ばかりの料理屋で体を張って働く料理人むら咲の「おみね」

料理人政の下で料理の修業をするやす。
このまま一生紅屋で働き恩を返したいと思い続けている。
だがやすのまわりで変わり続ける時代と人が、やすに生き方を考えさせる。

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あんちゃんシリーズ第2弾です!

日常を描いた話ですけど、刻刻と進む話が面白いです♪
あんの先が純粋に気になります。

おあつさんは、もう出てきた時点でだれかわかるしね。
時代と篤子っていう字でね!
なんか安直だなって出てきたときは思ったけど、
お小夜、おみね、篤姫、といろいろな女性の生き方を見せたかったんだなってわかってくると素直に読むことができました(笑)
この3人の中では結局のところ篤姫が一番好感がもてた(笑)

勘ちゃんの事件は真面目にショックでした(笑)
あ、でも一番好きなのは「おみね」の働き方の謎がすべて解けたときです。
あればびっくりして感心した。

ままならない江戸の人たちの生き方を読めて、楽しいシリーズです!


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