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「依頼人は死んだ (文春文庫)」を読みました♪ [今読んでいる本]

「依頼人は死んだ (文春文庫)」を読みました♪

依頼人は死んだ (文春文庫)

依頼人は死んだ (文春文庫)

  • 作者: 若竹七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/03/20
  • メディア: Kindle版


フリーの女探偵、葉村昌(はむらあきら)
彼女は気になることは手加減せずに調査しきる探偵だ。
彼女に舞い込んでくる事件は切なく悲しく怖い事件ばかりだ。

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探偵・葉村昌シリーズ2冊目です!
1冊目の短編は葉村昌20代。(20代にしては濃厚すぎる)
今作は30代の葉村昌らしいです!(宣伝チラシに時系列が描いてあって)

短編集ですがつながっていて、
なるほど、でも時系列で読むと事件がすべてつながっていて、やっぱりプレゼントから読んだ方がわかりやすくてよかったなって思いました。

私が特に印象に残っているのは、
「詩人の詩」はラスト、え?ってなって思わず読み返しました。あ~そうゆうことか!みたいな。
ず~っと調査でどれが要因なのか引っ張ってきての、最後の最後で理由がさらっと明らかになるという展開。すごい。
でもその流れで友人のみのりさんと一緒に住むことになったのが葉村昌シリーズで珍しく心があったかくなるシーン(笑)

あと一番驚いてれが印象に残っているのは「アヴェ・マリア」
なんていうか目の前の事件は目くらましで驚きの事件がまっていました。読者も騙されていた。でも結末がわかったうえでもう一度冒頭から読み返した。なるほど、冒頭のこの会話はこういう意味だったのかって分かる。
葉村昌が友人のために動いたこと、その無念さ、それがこの短編だけじゃなくこの1巻とおして伝わってくるから余計切ない。彼女はこう見えて情に厚い人だ。

あと表題の「依頼人は死んだ」
どういう意味だろうって思ってたら、思いもよらぬ手口でびっくりした。

あとは「女探偵の夏休み」
まさかの葉村昌、最後まで夏休み。
でもその裏では実は・・ていう最後の謎解きのときへ~って感心してしまった。

読み応えがあった。濃密。
ドラマはどんなんだったんだろうな。観てみたいな~



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